スマート農業 ― 主役は「ひと」
スマート農業技術には長所だけでなく短所や限界があること、ハード技術とソフト技術があることを知り、
スマート農業以前の問題がないのかを考えることが必要です。
水田農業を取り巻く環境が変化しています。生産体制は、就農人口の減少、後継者不足、大規模化が進んでいます。
気象の変化や地力低下などに対してきめ細かい管理ができなくなっていて、このまま進むと農業生産性が低下することが明らかです。
地球環境に配慮しつつ生産力を向上させるための解決の糸口としてスマート農業に期待が寄せられています。
しかしながら、先端技術が進んでも農業の主体が人であることに変わりはありません。
農業者の観察力・判断力・選択力が必要です。イメージに惑わされず、スマート農業の本質を理解し、農業現場に役立てることを目指します。
センシングの特徴である「見える化」をどのような場面で活用できるのか、作業・解析の具体的な手順について解説しています。
Ⅰ-3.「スマート農業」とは Ⅰ-4.スマート農業の効果 Ⅰ-5.スマート農業の活用事例 Ⅰ-6.今後の水田(農業)戦略
【Ⅱ.現場に役立つセンシングの活用法(水稲編)】 Ⅱ-1.基礎編 Ⅱ-2.実践編
スマート農業は先端技術×農業技術と示されます。
スマート農業は道具(ツール)の進歩にすぎないのです。一番重要なことは、スマート農業のツールに使われるのではなく、栽培管理等の農業技術をしっかりと身につけた人が先端技術を使うことです。
農業技術と先端技術を兼ね備えた担い手を育成することがスマート農業の成功に導きます。
スマート農業の活用のためには段階を踏んで準備していくことが大切です。
【理解】◇スマート農業の基本的内容や本質、長所・弱点・限界◇スマート農業ツールは「魔法の道具」にあらず【選択】◇経営ビジョンを持っているか◇水田やイネの課題を把握しているか◇その課題はスマート農業で解決できるのか分析はできているか◇費用対効果は◇働き方改革の視点を持っているか
【活用戦略】◇課題解決の道筋◇周囲との協力体制◇将来的展望
センシングは目的を持って行うことが重要です。
例えば「圃場の健康診断」を行って適切な対応をすることがあります。センシングにより生育状況など圃場の面的な評価ができます。
さらに精度の高い処方せんとするためには、問診票による農家からの聞き取りと土壌分析からの情報を組み合わせて診断することです。






