いま水田環境は悪循環に陥っている!
還元が水稲の初期生育に影響を与える要因とは?
稲作の現状から還元ストレスの謎を紐解いていく。みなさんの田んぼは大丈夫ですか?
水田土壌の強還元化はイネにダメージを与えます。田植後の水田やイネの様子を観察してみましょう。
◇葉先が褐色になっている ◇初期生育停滞 ◇分げつ遅れ ◇新しい根が増えていない ◇水田から泡の発生や悪臭がある
これらの症状はSOSのサインです。還元が進む要因を土壌側とイネ側から解析し、それぞれの対策について説明しています。
還元が進行すると、地球温暖化ガスの一つであるメタンの発生にもつながります。
還元を抑制しメタンの発生を抑えることは、日本におけるSDGsを考える上で重要な視点といえます。
4. 還元による収量への影響 5. 水稲の初期生育に影響を与える要因
6. 還元ストレスの軽減対策 7. スマート農業の利用
左が還元対策無、右が対策有の水田圃場です。
還元が進んで強還元状態になると、イネにダメージを与え、さらに還元が進むと、根を傷める有機酸や硫化水素が発生し(「ワキ」の発生)、
根がダメージを受けると、水分・養分の吸収の阻害や根の生育が抑制され、収量・品質・食味を低下させる結果となります。
水田土壌の還元程度の異なる水田で、水稲移植21日後の根の生育量、収量およびケイ酸吸収量について検討しました。
水田の還元の強弱が移植後の水稲の生育(根)に大きな影響を与えているので、還元を弱める対策が極めて重要となります。
現在の稲作は、土づくりの停滞や健苗育成、浅植えや適正な水管理等の基本技術が省略される傾向にあり、その結果、
①透水性不良による還元の進行 ②還元の進行による根の生育抑制 ③窒素栄養不足による後期凋落 ④ケイ酸供給不足による光合成能力の低下の状態にあります。






